旅の話

Death Valley National ParkとDr. Ned のたねあかし ラスベガスから車で2時間すこし

今までに私がGulfstreamに書いている場所はハードルが高いとか、マニアックだという御指摘があったので、今回はメジャーどころのDeath Valleyです。

また、どうやって穴場を探すのか、アメリカでアウトドアに必要な道具は、危険では?と聞かれるので、少し書いてみます。私はヒューストンに来る前はカリフォルニアの歯学部にいました。Death Valleyが近いことは知ってはいましたが、広島から大都会カリフォルニアに出てきたばかり、ハリウッド、ディズニー、ユニバーサルなどエンターテイメントのメッカ、LAをまじかに控え、アウトドア派だった私も、アウトドアやってる場合ではない、これからは大都会とエンターテイメントだと、年間パスなどを買いどっぷりと都会の生活にはまってた頃で、さらにDeath Valley (死の谷)という、くらーい響きから完璧無視していました。学会や子供の体操の競技で何回かラスベガスに行く機会があり、近くにあるDeath Valleyに何となく行ってみようかと思ったのが始まりです。

ラスベガスに行く機会は仕事や観光でよくあると思います。せっかくアメリカにいるのであれば、出張後の週末、またはバケーションに絡めて、ちょっとアウトドアを体験してみませんか。行くところが決まっていればネットで探せますが、行きたいところをはじめから探すにはやはり雑誌や本が役に立ちます。ネットで調べると、やりたいことや場所は自分で選んでいるので、新しいことが探しにくい気がします。テキサス内だとTexas Highway、アメリカ国内だとBackpackerという雑誌が私の主な情報源です。Gulfstream今年4月号のBuffalo Riverや去年の11月号のBadlandsはBackpacker で毎回紹介されるThe play Listで見つけました。

片手間にアウトドアに行くので道具は軽くコンパクトに。実際にはレンタカーでアクセスするので、重さより、コンパクトにする方が大切です。今流行りのウルトラライトに対抗してウルトラコンパクトと勝手に呼んでいます。コンパクトであれば普通に軽いです。最近はテントも小さくなりますし、車中泊なら、エアマットと簡易寝袋であればマグカップぐらいの大きさになります。食事は現地でお菓子類と水を買い、夜はMountain House(Amazon.com)のフリーズドドライがお勧めです。熱湯を注ぐだけで、中でもSweet&Sour Porkはまさに日本の中華レストランで食べる酢豚の味です。

飛行機の移動で問題の火器ですが現地の薬局で消毒用のアルコール(エチルアルコールがいい)かホームセンターでDenaturedアルコールを買えばEsbit(Amazon.com)などの超小型のアルコールランプで湯は沸きます。あとはラーメンや即席みそ汁、スープなど。米が食べたいのであれば、米を研ぎ15分水につけておきます。その後水を米と同じ高さまで入れ簡単なふたをして、アルコールランプで水が沸騰するまで待つだけで(3-4合で15分くらい)炊飯器よりはるかにおいしいご飯ができます。あまりにおいしいので私は家でもよく作ります。テキサス内で車で週末アウトドアであれば、食事も豪華、ビールなどもOKです。アイスバッグにおーいお茶を凍らせてビールと一緒に入れれば完璧です。最近のアイスバッグはかなり強力で、日帰りであれば溶けないくらいです。テキサスのメーカーYETIはその中で最高品質と言われており、テキサス土産にも最適と思われますが、男のエルメスと言われるくらいで、冷蔵庫に迫るくらいの値段です。類似品でも同様の効果が得られます。

今回のDeath Valley 、有名な岩が動くRace trackへは車高の高い4WDでしか入れないのでそういう車を借ります。天気が悪くなければ、普通のレンタカーで行けますが、オフロードだと保険が出ないこともあるので自己責任で、もしくは公園内でJeepを借ります。携帯も届かず、衛星電話がついてきます。危険なように感じるかもしれないですが、山奥でテロや乱射事件が起こるわけもなく、動物が故意に人間を襲う可能性も低いと思います。私自身の過去の経験ではサンアントニオの遊園地の駐車場で車の中のクレジットカードだけ盗まれて、あっという間に使われたり、病院で財布を落としたら現金だけ抜かれてゴミ箱で見つかったことがある反面、テキサスの海でカヤックが無人で流されたときは、その日のうちに誰かが見つけて戻ってきたり、カリフォルニアのトレイルで落としたGPSが一週間以内に手元に戻ってきています。少なくとも会う人はいい人が多いようです。やっと今回の本題になりますが、Death Valleyは、Photographers’ Paradiseと言われ、びっくりするくらいきれいなところです。アメリカで一番標高の低い場所(マイナス85m)、岩塩の砂漠、ウユニ塩湖というと言いすぎだけど塩湖、レインボーの地層、砂丘、野生動物、トレイル歩きなど、盛りだくさんです。誰でも知っているDeath Valley、お土産も充実してるし、しゃれたレストランもあります。公園内の宿やレストランは予約がとりにくいのと、夏は暑く危険です。私は3回とも2月に行きました。日本では夏がキャンプですが、テキサスでも暑いので夏以外がハイシーズンです。これがアウトドアを始めるにあたっての一番のアドバイスです(笑)。Gulfstream 2019年6月号参照。

Death Valley photo gallery ページもご覧ください。

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日本国内とだいぶ違う何かがあるテキサス。日本ではとてもじゃないけど経験できないようなところがたくさんあります。週末でも、ロングウイークエンドでも手軽に楽しめるところも多いです。南部アメリカの醍醐味を味わってください。なお、テキサス周辺のことも結構あります(笑)。