旅の話

ディズニーランドとバッドランドとウエットランド

この記事が皆さんの目に触れる頃は、COVID-19は収まっているでしょうか?記事を書いているのは5月の初め、6月に完全に収まっているとは思えないですね。

歯科は全然エッセンシャルビジネスでないらしく、4月1日から一か月以上、緊急以外は、病院は閉院で、ご迷惑をおかけしております。5月1日からはゆっくり開けていいということで再開しましたが、この記事が出る頃に第2波が来て、閉まっていないことを祈るばかりです。

ご存じの通り、私はアウトドア好きで、子供たちには、生まれたその瞬間から、徹底的なアウトドア英才教育を実践しており、一番下の子などは病院からキャンピングカーで家に来て、0歳の時からキャンプやカヤックを楽しんでいます。遊びに行くのは、もっぱらアウトドア系でGulf Streamからもその様子はわかっていただけたと思います。家族のバケーションは当然のように誰も知らない辺境の地を選び、まあギリギリの線でビーチ。で、100歩譲って“リゾート“のビーチまで、しかも安易なマッサージ類やナイトライフには背を向け、やれスキューバダイビングとか、サンドバギー、ホエールワッチング、シーカヤックなどのカリキュラムを取り入れるのが常だ。しかし、あるとき遂に奥さんの不満が爆発しまったのです。こともあろうにディズニーランドというオプションが浮上してしまった去年の暑い夏。インターネットの”悪”影響か、子供たちも、せきを切ったようにディズニーランドに行きたいと言い出し、ついに禁じ手のバケーション、ディズニーランドが現実するはこびとなった。唯一の救いは後半はGulf Stream2019年12月号で紹介した宝石探しをねじ込むことができたことだ。

ディズニーランドは今更ド素人の私が書くべきことは何もなく、とにかく暑く、人の多い、修行のような2日間であった。その時ディズニーランドとバッドランド(2018年11月号)、そしてウエットランド(ヒューストンからルイジアナに広がる大湿原、言わずと知れたカヤックの夢の国)をランドつながりでいつか比較しようとフラフラになりつつも写真を撮った。ただ、これだけで記事になるのかなと思っていたが、COVID-19のおかげで、うれしくはないが、Goサインが出た。まずはディズニーランドとバッドランドを比較してみよう。夏に行けばどちらも生命の危険を感じるくらいに暑い。ただディズニーランドの場合、そこに入場料を払って入るのである、また中では、水1本5ドルである。バッドランドは入場無料なうえに、入場したところで店はない。その分水を一人当たり1ガロン近く担いだことには目をつむろう。しかしそれ以外の大きな違いは人だ。写真を見なくてもお分かりの様に、ディズニーランドはとにかく人だらけである。アトラクションに並ぶだけでなく、並ぶために人込みをかき分けなければならない。それだけで、砂漠を30kgのザックを担いでGPS片手に徘徊するよりかなり体力を消耗してしまう。さらに小さな子供3人が人さらいにさらわれないだろうかという、精神的疲労も加味しなければならない。財布がなくなるかもしれない。で、それだけの苦労の結果何が得られるというのか?作り物の岩山または川である。もちろんSocial Distancingなど夢のまた夢である。

次はウエットランドとの比較に移ろう。ディズニーランドにもルイジアナの大湿地帯を復元したアトラクションがある。タイトルは忘れたが下の子と私もお気に入りの、ここを舞台にしたディズニーの映画もあるくらいだ。このサイプレスの森を再現した、ボートアトラクションは、何となく大人の雰囲気を醸し出し、冷房もあり、快適だ。第一自分でカヤックをこがなくてもいい。でも面白そうなところがあっても(別になかったが)、止まれないではないか、上陸してたき火などもってのほかだ。もう一つのボートのアトラクションに至っては、5分くらいの間に、アマゾン川から、アフリカの川、果てはアメリカの川が目まぐるしく変わっていく。アフリカの動物が過ぎたと思えば、人食い人種、次はアマゾンの大蛇、最後はアメリカのウエットランドである。わかる人にはわかると思うが、川口浩探検隊のようだ。夢の国だからいいのかもしれないが、実際には起こりえない。ボタン一つでビルが建てられる、ゲーム並みではないか?子供にはもう少しリアルを知ってもらいたい。ネット用語を避けて言えば、本物を見せてあげたい。屋形船みたいなものに乗るのでSocial Distancingは同じく夢のまた夢だ。

結論としては子供には本物のすばらしさ、美しさを感じてもらいたいので、バッドランド、ウエットランドで遊んでもらいたい。さらにランドつながりで、2018年1月号のフォークランドなどは人間を恐れないペンギンがたくさんいて、蚊のいないこの世の楽園、まさに夢の国である。ここまで書けば今年の家族休暇はアラスカアドベンチャー等、復活させられそうだ。ただCOVID-19で引きこもってる可能性の方が高いか?その時は近場でアウトドアを楽しめばいい、ただ私はカリフォルニアにいた頃、ユニバーサルとディズニーの年間パスを持ち、浮かれていたことを、ディズニーランドの名誉のために付け加えておく。Gulfstream 2020年6月号参照

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日本国内とだいぶ違う何かがあるテキサス。日本ではとてもじゃないけど経験できないようなところがたくさんあります。週末でも、ロングウイークエンドでも手軽に楽しめるところも多いです。南部アメリカの醍醐味を味わってください。なお、テキサス周辺のことも結構あります(笑)。