2022年7月の終わり、1週間のバケーションは、なんとどこにも遠出はせず、ヒューストンで過ごすことに。
久しぶりにアーマンドバイユへ。ルアーフィッシングでもしようかと、朝5時半出発、日の出のころには現地につき、日帰りで釣りでもしよう、と軽い気持ちで行ってみた。
カヤックの進む振動で水面からは子魚の大群が沸き立つように、飛び上がる。Shadという銀色の魚の群れだ。大きい魚の釣りの餌で売られてるあれだ。水が沸騰するかの如くわっと吹き上がる。よく見ると遠くでもそこらじゅうで沸き立っている。水の中から大きい魚に追われて逃げてるようだ
ものすごく魚影の濃い豊かな水系である。いわゆる汽水域なので、淡水の魚もいれば、海水系の魚もいる。レッドドラム、シートラウト、ヒラメがいると思えば、バスやブルーギル、巨大ナマズ、コイ、アリゲーターガ、スポッテトガーなどもいる。それらが一斉に捕食を開始してるようだ。さらに空からはアジサシがShadをめがけてダイブを開始し始めた。シラサギも枝の上から、狙っている。そこら中湧き上がるShadの群れだ。度肝を抜かれた。以後1週間の間に5時起きで4回もここに通うことになる。こんな感じで、空からはアジサシが狙う。
Shadをくわえて、体を震わせ水を振るい落とすアジサシ。
さらにカヤックを進めると、ワニの赤ちゃん。歩く姿は一人前だ。
春先には見たことのないような、巨大ワニもここにいた。
次は水辺の枝の上からShadを狙うサギだ。
Shadはとにかく大変そうだ。
逃げても逃げてもきりがない。
アジサシもまだ食べてるし。
今回はナマズしか釣れなかったが、まあ大きかった。
なぜか朝っぱらからルアーをカヤックで引っ張ってトローリングで、ナマズが釣れた。
これはたぶん巨大コイと思いたい。おもちゃの釣り竿なので、思いっきり引くと切れる。糸を緩めつつ20分くらい格闘した。最後に釣竿の先に糸がもつれて切れてしまった。大きなうろこで、初めはガーかと思った。わかったのは、同じ魚でも弱く小さい釣り竿で釣ると、竿もしなり迫力がある。この同じ魚が、アリゲーターガー用の巨大釣り竿でかかれば、30秒で上がってしまう。面白くもなんともないではないか。釣り竿の選択基準が大幅に変わった。
こうやって投網で小さなボラを捕まえて餌にするとガーが釣れる。何回か行ってるとわかったのだけど、Shadが水中からの捕食者から逃げてるのは、ほとんどがスポッテトガーかアリゲーターガーからみたいだった。
カヤックで浅瀬に行くと、それこそそこら中に30-50cmのスポッテトガーがいる。エサを近くに垂らすと、ガーが餌をムシャムシャ食べてるのが見える。なのになかなか針にかからない。口の中が固いのだ。シャープで小さい針がよさそうだ。大きい網ですくえそうな勢いだったので、網も買ってきて試したが、さすがに無理だった。
いずれにせよ、1時間以内で行けて、こんなに楽しめるところだとは。写真もいいのが撮れそうなところなので、またちょこちょこ行こうと思う。でもさすがに毎回朝5時起きで、週4で行くと、基本的には通勤、通学みたいなもんで、だんだん朝起きるのがつらくなる。行くのに気力がいるようになってくるのだ。学生のころ西表島にキャンプして1か月近く毎日潜りまくっていた時も、感じてた、同じ気持である。幸福なのか、不幸なのか。まあいい。家の近くにこんなに濃い自然があるのはいいことである。日本と違い川なのに一切護岸工事がしてなく、自然が残ってるのは、頭が下がる。