旅の話

Brazos Bend State Park ブラゾスベンド州立公園 : ヒューストンより車で約1時間

ヒューストンから2番目に近い州立公園は多分このBrazos Bend State Parkだと思います。飛ばせば(飛ばさなくてもいいですが)1時間以内につくかもしれないです。といって侮ってはいけません。

多分テキサスの州立公園の中では一番有名です。州外から来る人もたまにはいるようですし、何年か前はあのイギリスのBBCが取材に来ていました。何の取材かというとやはりワニです。皆さんもヒューストンに赴任が決まったらたぶんワニの話は聞かされたと思いますが、実際来てみるとなかなか見ないですよね。私はゴルフはしないからわからないですが、ゴルフ場ではよく昼寝してるらしいですね。ヒューストンにいるのにまだ野生のワニをまじかにご覧になったことがない場合は、すかさずここです。ここほど、ワニを高密度で近くから観察できるところはありません。BBCがフロリダでなくここを選んだ理由は、狭い敷地内で高密度にワニが見れて、他の観光客が少ないので写真が撮りやすいからのようです。観光客が少ないというコメントはおいておいて、行く価値はあります。私の友達の動物写真家もここはすごい!といっています。日本でもいろんな動物が見れるところはあるけど、こんなに密度高くいろんな動植物が見れるところは、なかなかないそうです。このガルフストリームが出る頃には私は日本です。日本歯科審美学会でなんとシンポジスとして招待されていますので、今頃東京でアメリカ最先端の歯科の話をしているはずです。ちょっと緊張しますが。この緊張を解くために(笑)講演のスライドの合間に使う写真のほとんどはここで撮られています。行くたびに何か新しい発見がある場所です。ヒューストンにいちばん近い桃源郷ともいえるかもしれません。

ワニ以外にも春先のワイルドフラワー、5月の蛍はわれわれ日本人には情緒深いものがあります。また日本では絶滅したトキやスプーンビルなど野鳥の宝庫です。鹿やアルマジロなども頻繁に見られます。ステートパーク内なので、ライセンスなしで、釣りも楽しめます。大きなナマズを狙うのもいいですが、子供にはお祭りの夜店感覚でブルーギルの釣りも楽しいです。小さい針にミミズをつけて、上から魚を見ながら釣ることができます。ただしすぐに釣り上げないと、ワニに横取りされたりします。また、天体望遠鏡もあり星座観察もできます。キャンピングや自転車も楽しめますが、ワニが多いためカヤックは禁止のようです。秋から冬そして春にかけてはハイシーズンでキャンプをするには1年位前から予約がいる場合があります。

ワニに関しては春先(3-5月)の朝、オスのワニが半分体を水につけて体を震わせて水しぶきを上げ叫びながらメスを探します。夏には子供が生まれます。雨などで気温の低い日の続いた後の温かい晴れた日はたくさんのワニが、池から出てきてこうら干しをしています。実際普通のトレイルの真ん中に2メートルものワニが寝ていることはよくあります。まだ体温が低いうちはワニも動けないので安全です。しかし、いつ動ける状態になってるかはわからないので、危険です。瞬発力はあるようで、低い枝にいる鳥の雛などは、ジャンプして食べてしまうこともあります。いちばんよくワニの見れるのは公園に入ってすぐ左の40-Acre Lake だと思います。

Brazos Bend State Parkは私にとってはいろんな面白いものが詰まったおもちゃ箱のようなところです。 Brazos Bend State Parkについて、詳しく知りたい方は、Brazos Bend State Park ギャラリーをご覧ください。ここは近いこともあり、1年中を通して、ご家族で散歩がてら何回も行かれることをお薦めます。四季折々に応じて、ヒューストンの自然の変化を楽しめます。テキサス観光.comには、ヒューストンにいるからこそ行ける他の楽しい場所も載っていますので見てくださいね。Gulfstream 2013年07月号参照

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日本国内とだいぶ違う何かがあるテキサス。日本ではとてもじゃないけど経験できないようなところがたくさんあります。週末でも、ロングウイークエンドでも手軽に楽しめるところも多いです。南部アメリカの醍醐味を味わってください。なお、テキサス周辺のことも結構あります(笑)。