ヒューストンから車で4時間でアメリカでも屈指の生物多様性を誇るエコシステムを観察できます。 アメリカで見ることのできる5種類の食虫植物のうち4種類がここで見られます。
ヒューストンも５月になり暑くなってきました。今回は食虫植物の話です。ヒューストンから東へそして少し北に行くとBig Thicketという、アメリカでも不思議な自然環境があります。沼地や森林、平原、砂漠などいろんな生態系が混じっています。ここではアメリカで見られる５種類の食虫植物のうち４種類が観察できます。特にウツボカズラ（Pitcher plant）の群生は、今流行の死ぬまでに一度は見ておきたい風景ベスト１００に入りそうな勢いです。この群生はまさに今、春から夏にかけて見られます。詳しい場所はwww.texaskankou.com（テキサス観光.com）のBig Thicket National Preserveところを見てください。地球儀をクリックすると地図が見ることができます。３月のカヤック、今回のウツボカズラと私はまるで毎週のようにアウトドアを楽しんでるように見えますが、そういうわけでもなく6月1日には補習校に歯磨き指導に参りますので安心してください。お父さんお母さんも是非聞きに来てくださいね。ご家庭でのケアのポイントをわかりやすく説明する予定です。最近気がついたのですが、ここヒューストン、夏は異常に暑いのでキャンプやアウトドアスポーツには向かず、むしろ１０月から５月くらいまでがベストシーズンのようです。ステートパークなども夏はがらがらですが、冬は場所によっては、泊まる場合は１年位前から予約がないと無理だったりします。そこら辺日本の常識から頭を切り替えてヒューストンを楽しみましょう。
話はウツボカズラに戻りますが、図鑑か理科の教科書で見たことはあるかもしれませんが、写真のように葉が少しづつ変形してつぼのようになり、そこからいい匂い（虫にとっての）を出し、虫をおびき寄せます。つぼの中は滑りやすくなっておりさらに下に向かって細かい毛が生えています。つぼの上にはふたまでできているので、中に落ちた虫は出れません。つぼの下には消化液が入っていて、虫を吸収します。このような方法で栄養の少ない土壌でも生きていけます。ただこのウツボカズラ、小さいのが、ひっそりと１本生えてるのだとばかり思っていましたが、なんとここはそれが見渡す限り生えています。しかもかなり大きいです。コブラのような、もしくはニョロニョロのような、または宇宙人のような（見たことはないですが）、の大群がそろって笑ってるような感じです。季節が早ければ、ウツボカズラの子供も見れます。なかなかこれが可愛いのです。またこのウツボカズラの花が異様で、何で？といいたくなる花です。この群生が見れられるのは、Sundew Trailまたは Pitcher Plant Trailです。また小さいので見つけにくいですが、モウセンゴケ（Sundew）もたくさんあります。この辺はキャンプやＲＶパーク以外はホテルは少ないですが、近くのKountzeにSuper 8 Motelはあります。子供と一緒に行って他に何のアトラクションがあるわけでもないですが、ウツボカズラだけでも子供達は喜んで虫を採ってきてはつぼに入れたりして遊んでました。このPitcher Plant Trail以外にもバードワッチングトレイル、カヤックトレイル、マウンテンバイクトレイル、釣りやハンティングやキャンプもできますので、大人たちにも健康のためにもよさそうです（Kauntzeにビジターセンターがあります）。さらに少し北に向かって移動すると、以前このガルフストリームにも書きましたがRusk, Palestineで蒸気機関車に乗れるところもありますので、子供達も喜んでくれると思います。
せっかく何かの縁で来てしまったヒューストン。さすがにわざわざ日本から飛行機代を払って、13時間ぐずる子供をあやしつつ飛行機に揺られ、さらには４時間も車で走り、安モーテルに泊まってまで見に行くかといえば疑問は残りますが、ヒューストンに住んでいれば、またはヒューストンに友達の顔を見に来た、孫の顔を見に来たついでであれば行かない手はないでしょう。または友達を誘うのに、この写真を見せ、ウツボカズラのように“ヒューストンよいとこ来てみてね“と念じつつ、友達が来るのを待つというのも手でしょう。日帰りもできます。
Big Thicketについて、詳しく知りたい方は、このサイトのBig Thicket National Preserve ギャラリーを見てください。 質問があれば書き込んでくださいね。ヒューストンにいるからこそ行ける他の楽しい場所も載っていますので、なかなか遊びに来てくれない友達、知人、親戚に見せて、ヒューストンにもっと来てもらいましょう！
